小惑星(704)インテラムニアの立体形状の復元

小惑星(704)インテラムニアの立体形状は、1996年と2003年に観測された2回の掩蔽観測、および数回のライトカーブ観測によって、自転周期や自転軸の向き、3軸の長さが完全に決定されました。特に、2003年と2011年に詳細なライトカーブ観測を行った浜野和天文台の貢献は、大きいものがあります。
 自転周期は、8時間43分44.2818秒±0.0003秒、自転軸の方向は、黄緯-46±4゜、黄経259±6゜、3軸の長さは、(360.2± 4.4km)×(319.9±4.8km)×(298.0±2.7km)、平均直径は325.0±2.3kmです。
 このモデルをもとに、1995年、1996年、2003年、2007年、2009年に観測されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の観測を再現したところ、見事に観測と一致する結果が得られ、モデルの正しさが検証されました。今後のインテラムニアによる恒星食では、予報段階から立体形状を予報することが可能となります。

1996年12月16日 インテラムニアによる恒星の掩蔽帯(アメリカ)
1996年12月16日 インテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
2003年3月23日 インテラムニアによる恒星の掩蔽帯(日本)
2003年3月23日 インテラムニアによる恒星の掩蔽帯(ハワイ)
2003年3月23日 インテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
2003年3月 浜野和天文台によるインテラムニアの光度曲線
2007年9月9日 インテラムニアによる恒星の掩蔽帯(アメリカ)
2007年9月9日 インテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
復元されたインテラムニアの自転軸方向の確率分布
復元されたインテラムニアの3軸長の確率分布
復元されたインテラムニアの3軸長比の確率分布
1995年12月6日 復元されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
1996年12月16日 復元されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
2003年3月23日 復元されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
2007年9月9日 復元されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
2009年1月11日 復元されたインテラムニアによる恒星の掩蔽の整約結果
3-D shape of (704) Interamnia from its occultations and light curves

最終更新日: 2012年3月15日